買っておくべき冬物家電「電気ストーブ」の選び方

冬物家電の中でも、電気ストーブは定番中の定番で、古くから愛されている暖房器具だといえます。
電気を使って発熱する暖房器具なので、燃焼器具に比べると暖房コストはやや高めですが、即暖性などの特徴がありますし、選び方で魅力を引き出すこともできます。

コンセントがある場所なら何処でも使えますし、給油の必要がなく嫌な臭いも出ないのは電気ならではの利点です。
電気を熱に変えますから、コンセントのアンペア数に気を付ける必要はありますが、消費電力の低い製品を選ぶことで、他の機器とコンセントが共有できたり、ブレーカーが落ちるのを心配せずに済みます。

一方で、冬物家電は温度設定を下げると、消費電力が下がる代わりに発熱量も低下します。
これは、温度設定次第で使い勝手や温かさが変わることを意味しますから、この点に注意して製品選びを始める必要があります。

比較や選択の際は、最低消費電力が500ワット程度の物から選び始め、切り替えて1000ワット前後でも使えるタイプが理想的です。
家庭用のコンセントは、1系統あたり15アンペア、つまり約1500ワットが使用の上限なので、500ワット設定ができるとコンセントに余裕が生まれます。

この設定が可能だと、長時間使い続けても電気代が節約できますし、一定の温度もキープできるので一石二鳥です。
逆に、1000ワットなどの高出力を使う場合は、短時間で部屋を暖める必要があったり、即暖性を活用して温まりたいケースがあてはまるでしょう。

電気代は掛かりますが、その分温かさが増すのは間違いありませんから、冬に頼れる冬物家電選びのポイントとなります。
同じ消費電力の電気ストーブでも、実は方式によって温かさが違ったり、発熱効率に差が生じます。

原始的なタイプのストーブは、電熱線で作った熱を放出するだけですから、効率の面ではあまりおすすめできません。
ただ、構造がシンプルでそれ程コストが掛からない分、価格的な魅力は現れるので、効率よりも安くて直ぐに使える物が欲しいなら選択肢に加わります。

ファンで温風を送風する方式は、原始的なタイプの発展系で、欠点を改善するような改良が施されています。
改良にはなっていますが、他の方式を覆すような改善ではないので、電源を入れても暖まりにくい点は共通です。

それでも、小型化が可能で省スペース性は優れていますから、設置面積が限られる場所での使用には適しています。
赤外線タイプのストーブは、熱エネルギーを空気中に放出する方式で、エネルギーが当たった対象に温かさを伝えるのが特徴です。

現在では、ハロゲンヒーターにセラミックヒーターやカーボンヒーターなど、発熱と輻射熱の効率を高めた製品が登場しています。
空気が冷たい環境でも、人に浸透するような温かさを与えますから、このタイプのストーブには人気があります。

輻射(ふくしゃ)式と人気を二分しているもう一つの方式は、空気を暖めて熱を移動させる対流式です。
ファンの搭載がなかったり、対象に直接的に熱エネルギーを届ける輻射式とは違って、空気そのものを暖めて移動を促すのが大きな違いです。

周りには空間が必要なので、設置環境は広い場所に限られますが、反対に部屋全体を暖める用途なら最適です。
連続稼動で空気を暖め続ければ、体感できる温かさ的には、燃焼型のストーブにとても近いものが得られます。

対流式の冬物家電は、熱したオイルで空気を暖める、オイルヒーターが代表的な製品として知られています。
ただし、このタイプは消費電力が高く、寒さで冷え込む寒冷地では、暖房性能が追い付かないという欠点もあります。

元々高断熱、高気密住宅の多い海外で開発されましたから、日本の古い住宅にはあまり適合しないでしょう。
現実的に電気ストーブを検討するなら、やはり全体的にバランスが取れている、輻射式が日本の住宅に適した対象となります。

価格は数千円台からと手頃で、大きさや形も様々な物が選択肢に並びます。
コンパクトなタイプの製品は、ほぼ正方形に収まるサイズが多く、一人暮らしのお供や、机作業で冷えやすい足元の使用にマッチします。

タワー型の形状は、設置場所が限られる一室の隅や、冷え込みやすいお風呂の脱衣所などの用途で選ばれます。
足元から腰の高さ程度まで暖めてくれるので、立った状態で過ごす場所に合致するでしょう。

安全面での選び方には、転倒すると自動で電源が切れる、あるいは一定の温度を超えないように動作する、自動的な動作管理機能が挙げられます。
子供の居る家庭では特に、転倒事故が発生しやすく危険ですから、基本的な安全対策として自動電源OFF機能があると安心です。

温度管理機能は、付けっぱなしを忘れてしまう高齢者におすすめで、事故のリスクを減らす効果に期待できます。
何れの暖房器具も可燃物を近付けるのは危険なので、ストーブの周りには柵を立てたり、洗濯物などを干さないようにする注意が重要です。

希望の条件に合う電気ストーブを絞り込み、一つを選び早めに購入しておくと、急に冷え込んでも暖かさが得られますし、冬支度を焦らずに済む余裕が持てるようになるでしょう。